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東海地域に沈み込むフィリピン海プレート形状の更新

【キーポイント】

  • 陸域地震観測網と海底地震計を用いた臨時観測のデータを組み合わせ、プレート境界での巨大地震が繰り返し発生している東海地域下の三次元地震波速度構造を解析
  • 沈み込むフィリピン海プレートの低速度かつ高Vp/Vsの海洋地殻の分布、三次元構造により再決定した震源分布、プレート境界地震特有の低角逆断層型の発震機構解をもつ地震の分布からプレート形状を推定
  • 深さ20km程度までのプレート境界の傾斜は緩く、既存のモデルよりも浅い位置に推定

松原誠1・汐見勝彦1・馬塲久紀2・佐藤比呂志3・西宮隆仁4

[1] 防災科学技術研究所, [2] 東海大学, [3] 東京大学地震研究所, [4] 気象庁気象研究所


doi:10.1016/j.gloplacha.2021.103562 (8/26までこちらからダウンロード可)
Date: 2021-7-2

要旨

フィリピン海プレートは駿河トラフからユーラシアプレートの下に沈み込み、その境界では海溝型巨大地震が繰り返し発生してきた。陸域の定常観測点と駿河湾内の臨時観測点における地震観測データを活用して、東海地域の深さ60km程度までの地震波速度構造をトモグラフィー法により解析した。地震波速度構造(低速度・高Vp/Vsの海洋地殻の分布)、微小地震の震源分布、プレート境界地震特有の低角逆断層型の地震の分布からフィリピン海プレートの上面形状を推定した。その結果は、レシーバー関数法を用いて推定したフィリピン海プレートの形状とも調和的であった。フィリピン海プレートの上面境界は特に駿河トラフから深さ20km程度の部分が、既往のモデルよりも約6-10km浅くなった。定常観測網と臨時観測点の活用により、浅部の沈み込みの形状が明らかになった。

本研究は、気象庁一元化震源に使われている防災科研や気象庁、国立大学などの観測点に加えて、文部科学省の重点的調査観測事業における富士川河口断層帯における重点的な調査観測における観測で得られたデータを使いました。


フィリピン海プレート上面等深線データ

深さ5km毎のフィリピン海プレート上面の深さの等深線の位置をダウンロードできます。ご利用の際は、本論文を引用してください。


掲載情報

本成果は、2021年7月2日にElsevier発行の学術誌「Global and Planetary Change」に掲載されました。

論文:Matsubara, M., Shiomi, K., Baba, H., Sato, H., & Nishimiya T. (2021). Improved geometry of the subducting Philippine Sea plate beneath the Suruga Trough. Global and Planetary Change, 204, 2021, 103562, https://doi.org/10.1016/j.gloplacha.2021.103562


駿河トラフから沈み込むフィリピン海プレート上面境界の深さ

図の説明

駿河トラフから沈み込むフィリピン海プレート上面境界の深さ。

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