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Topics 平成13年 (2001年) 芸予地震 (in Japanese) ✏ 2001/3/25 掲載
高感度地震観測網による解析結果


▼図1 震源分布   (2001年3月24日から6月15日 05:30までに発生した地震の震源分布) 震源分布(2001年3月24日から6月15日 05:30までに発生した地震の震源分布)
上図には,深さ30kmから70kmの地震の震源位置 (は本震の震源位置)がプロットされています。 はHi-netの観測点位置を表します。
※Hi-net自動処理システムにより求められた震源分布です。一部,再検測結果を反映しています。

図1-1 震央分布の時間的変遷   (2001年3月24日から6月15日 5:30までに発生した地震の震央分布)
震央分布の時間的変遷1 震央分布の時間的変遷2 震央分布の時間的変遷3 震央分布の時間的変遷4
震央分布の時間的変遷5 震央分布の時間的変遷6 震央分布の時間的変遷7 震央分布の時間的変遷8
震央分布の時間的変遷9 震央分布の時間的変遷10
上図には,深さ30kmから70kmの地震の震源位置がプロットされています。
注)Hi-net自動処理システムにより求められた震源分布です。一部,再検測結果を反映しています。


█ 平成13年(2001年)芸予地震の特徴 3月24日15時27分に発生した地震(M6.9)に続いて,ほぼ南北に20kmの範囲にわたって余震が発生しました。
本震は,余震分布の最北端に位置します(震源分布)。

本震の発震機構解は東西伸長の正断層型で, フィリピン海プレートが東西に引っ張られる形で地震が発生したと考えられます。 また,余震分布の東西断面からは,西に向かって深くなる傾向が見られ,この面を断層面と考えることができます。 すると,フィリピン海プレート内部で断層面の西側がずり下がる運動が生じたことが推定されます。

余震の発震機構解には, 本震と同様の東西伸長の正断層型を示すものもありますが,東西伸長の横ずれ型の場合もあります。 断層の型としては2種類に分かれますが,どちらの場合でも応力の向きは東西伸長であり, 安芸灘直下のフィリピン海プレート内部では東西伸長の応力が支配的であることが分かります。


▼図2 主な地震の発震機構解   (2001年3月24日から5月8日までに発生した地震の震央分布と主な地震のメカニズム解) 主な地震の発震機構解
上図には,深さ30kmから70kmの地震の震央位置がプロットされています。
上記16地震の震源情報一覧は こちら(PDF形式)

Hi-netの初動極性分布とメカニズム解の対応は こちら
※各メカニズム解の上に表示されているアルファベットは,図2のアルファベットに対応します。

モーメントテンソル解の詳細は, 広帯域地震観測網のページをご覧ください。


▼図3 過去の震源分布との関係   (中国・四国・九州地方周辺で発生した地震の震源分布) 過去の震源分布との関係
左図には,1997年10月1日から2001年3月23日に発生した地震の震源位置を点で示しています。 また,2001年3月24日以降に安芸灘周辺で発生した, 深さ30km∼70km の地震の震源位置をで表示しています。

下部には,上図中のA−B,C−Dで示された四角の領域に対する断面図を示しています。 芸予地震の余震や伊予灘・周防灘で発生している地震の震源は, フィリピン海プレートの内部に位置することがわかります。

震源分布発震機構解 から, 芸予地震の本震は西傾斜の正断層型地震であると推定されます。 この結果はフィリピン海プレートの形状と調和的です。

※ 注)1997年10月1日から2001年3月23日の震源分布は気象庁一元化震源情報を用いました。


▼図4 地震の発生状況と規模   (中国・四国・九州地方周辺で発生した地震の震源分布(深さ30∼70km)とM−T図) 地震の発生状況と規模
左図には,2001年1月1日から2001年5月21日の間に深さ30∼70kmで発生したマグニチュード2以上の地震の震央位置を示しています。
地図中に示されたA−Cの3つのエリア内で発生した地震について,発生時期とマグニチュードの関係を右図に示します。

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