Topics 2015年5月30日 小笠原諸島西方沖の地震による波動伝播アニメーション ✏ 2015/6/10 掲載


   2015年5月30日20時24分頃,小笠原諸島西方沖でM8.1(気象庁による)の地震が発生しました。 この地震は,約680kmという極めて深い場所で発生しましたが,規模が大きかったため,東京都小笠原村や神奈川県二宮町で震度5強の強い揺れを観測するとともに,全都道府県で震度1以上の揺れを観測しました。 また,関東地方を中心に「長周期地震動」も観測されました。 この地震により日本列島がどのように揺れたのかを,防災科学技術研究所の高感度地震観測網(Hi-net)の観測データを用いて可視化しました。 長い周期の波(ゆらゆらとした揺れ)と短い周期の波 (ガタガタとした揺れ)の伝わり方の違いを比べてみて下さい。

長周期波動場


動画ダウンロード: 20150530_Ogasawara_longperiod.mp4 (MP4 ビデオ 6.5MB)

   Hi-netでは1秒よりも短い周期の振動を観測することに適した地震計を用いていますが,地震計やデータ収録装置の特性を補正することにより, 周期数十秒で振動する波の概略的な特徴も捉えることが可能です。 ここでは,特性補正後の波形にバンドパス(帯域通過型)フィルタを適用することにより,25秒〜50秒帯域の地震波が伝わる様子を可視化しました。 20時25分頃から,震源から広がった波が日本全国を北北西に縦断することが確認できます。 当初は,の縞模様が震央を中心とする同心円状に拡がっていきますが,20時27分頃からは,日本列島の中央部で縞模様にズレが生じ始めています。 20時28分頃からは,地下で反射,屈折等を経たと考えられる波も加わり,波動場は複雑な様相を示します。


短周期RMS振幅


動画ダウンロード: 20150530_Ogasawara_shortperiod.mp4 (MP4 ビデオ 6.8MB)

   20時25分頃から伊豆諸島を経て関東,東海地方沿岸から振幅が増大し,P波(初動)が到着したことが分かります。 この波は,約1分半かけて,北海道北端まで日本列島を縦断していきます。 時間が経つと西日本の方が東日本よりも先に振幅が減衰する様子が見られますが,これは地下の減衰構造の地域性を反映するものと考えられます (*)。

* Carcole and Sato (Geophys. J. Int., 2010, 180(1), 268-290)

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