■ 概要
2010年11月30日12時24分頃,小笠原諸島西方沖を震源とするM7.1の地震が深さ約 490kmで発生し,
関東地方から東北地方南部の広い範囲で震度3の揺れを観測しました(気象庁発表による)。
この地震は伊豆・小笠原海溝から西に向かって沈み込む太平洋プレートに沿って発生した地震であり,
プレートの中が地震波を効率よく伝える性質があるため,震源により近い東海地方や近畿地方に比べて,
関東以北の太平洋沿岸で大きな揺れが観測されました。このような現象は「異常震域」と呼ばれています。
近年では,2002年6月にロシア直下で発生した深発地震 や
2003年11月に紀伊半島沖で発生した地震
でも同様の現象が観測されています。
防災科研Hi-net/F-netは,日本全国をカバーする高感度・広帯域地震観測網です。
今回の地震についても北海道から九州にいたる日本列島全域でその振動を観測しました。
地球のいろいろな場所を経由した地震波が,「日本列島の揺れ」として地震計に記録されており,
その情報の解析から実際に目で確認できない地球内部の様子を推定することが出来ます。
■ 地表と地球深部の外核との間で繰り返し反射する地震波
■ 波動伝播ムービー
観測されたデータを用いて地震波の伝わり方や振動の大きさをわかりやすく表現するため,
アニメーションを用いて波動伝播を可視化しました。
振動の強さ(3成分合成値)は色の違いで表現されており,
青または緑は揺れが小さく,
赤くなるに従って揺れが大きいことを示しています。
地震波は震源を中心に同心円状に広がっていきます。
最初に現れるのがP波であり,続いてS波の振動がP波の後を追うように同心円状に広がります。
同じ円周上でも西南日本と東日本とでは振幅が大きく異なっています。
東日本地域のように広範囲にわたって揺れが異常に大きい地域が「異常震域」です。
■ 強震動
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