Topics 東北地方太平洋沖地震以降の茨城県北部・福島県東部の地震活動 ✏ 2011/3/19 掲載
  トピックス:平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震
概要 現在の地震活動 詳細な震源分布 強震動

█ 概要

   2011年3月19日18時56分頃に茨城県北部を震源とするM6.1(気象庁暫定値)の地震が発生し,茨城県日立市で震度5強の強い揺れが観測されました。 この地震の震源の深さは約5km(防災科研Hi-netによる暫定解析結果)であり,防災科研 F-netによるモーメントテンソル解析の結果から,この地震は,北東−南西伸長の正断層型であると推定されています。
茨城県北部では3月11日より浅い地震活動が活発になっています。 この地域では,同じ19日の8:49頃にもM5.3(気象庁暫定値)の地震が発生し,茨城県常陸太田市で震度4の揺れを観測しました。

   さらに,3月23日には福島県東部で7時12分にM6.0(気象庁暫定値,以下同じ), 7時13分にM5.8,7時34分にM5.5,7時36分にM5.8の地震が発生し, 7時12分および36分の地震については福島県いわき市で震度5強の強い揺れが観測されました。 地震の震源の深さはいずれも8km以下(防災科研Hi-netによる暫定解析結果)であり, 防災科研 F-netによるモーメントテンソル解析の結果から,これらの地震は, 西北西‐東南東から西南西−東北東方向に伸長軸を有する正断層型であると推定されています。 茨城県北部から福島県南東部にかけての領域では,東北地方太平洋沖地震の発生前はほとんど活動がありませんでしたが, 東北地方太平洋沖地震直後から地震活動が活発化しました。 地震の発生域は,大きく南北2つに分けられ、3月19日の地震は茨城県北部で, 3月23日の地震は福島県南東部で発生しました。 地震発生域の広がりは,現在は60km程度になっています。

   4月11日17時16分頃に福島県東部を震源とするM7.0(気象庁暫定値)の地震が発生し, 福島県中島村滑津,古殿町松川,いわき市,および茨城県鉾田市で震度6弱を観測したほか, 福島県,茨城県,および栃木県で震度5強を観測するなど広い範囲で強い揺れを観測しました。 この地震の震源の深さは約7km(防災科研Hi-netによる暫定解析結果)であり, 防災科研 F-netによるモーメントテンソル解析の結果から,この地震は北東−南西伸長の正断層型であると推定されています。 茨城県北部から福島県南東部にかけての領域で,東北地方太平洋沖地震直後から地震活動が活発化していましたが, 地震は大きく南北2つの領域で発生していました。 南北2つの領域の間では地震がほとんど発生していませんでしたが,今回の地震はこの間を埋める領域で発生しました。 この地域では,12日14時7分頃にもM6.3(気象庁暫定値)の地震が発生し福島県いわき市および茨城県北茨城市で震度6弱の強い揺れが観測されました。 これ以外の地震が主に正断層型に発震機構解が求まっているのに対し,この地震は横ずれ成分を含む逆断層型に求まりました。 地震の震源の深さも,これ以外の地震がほぼすべて10kmより浅く求まっているのに対して, 約15km(防災科研Hi-netによる暫定解析結果)とやや深めに求まっています。 この他,11日の20時42分頃にM5.9(気象庁暫定値)の地震が発生し,福島県須賀川市岩瀬支所,中島村滑津,浅川町浅川, および古殿町松川で震度5弱の揺れを, 13日10時7分頃にM5.8(気象庁暫定値)の地震が発生し茨城県北茨城市で震度5弱の揺れが観測されました。 いずれも,11日17時16分頃の地震以降の活動域で発生しました。

2011年3月19日21時発表,4月13日16時更新


█ 図1. 4月11日福島東部の地震周辺の震央分布
     4月11日17時16分以降に発生した地震を太い線で囲んだシンボルで示す。Hi-net/F-netによる発震機構解をあわせて示す




█ 図2. 図1矩形領域内のA-B方向に投影した時空間分布およびM-T図





サイトポリシー  |  ▶データ利用規約  |  ▶お問い合わせ  |  ▶携帯版
防災科学技術研究所では, AQUAシステムなどで決められた即時震源情報のメールによる配信は行っておりません。
データ公開 についてや Q&A にも記載されておりますように, 震源情報の二次配布は当研究所として禁止させて頂いておりますことも合わせてご承知おき下さい。
〒305-0006   茨城県つくば市天王台3-1   国立研究開発法人 防災科学技術研究所
地震津波火山ネットワークセンター   高感度地震観測管理室
Copyright © National Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience, All rights Reserved.