Topics 2001年8月25日 京都府中部の地震 ✏ 2001/8/25 掲載

   8月25日22時21分頃,京都府中部を震源とするMJMA5.3の地震が発生し, 京都市等で震度4の揺れが観測されました。


█ 地震発生状況 (Hi-net自動処理により決定された京都府中部周辺の震源分布は以下の通りです)
図中の大きな○印は,本震の震源位置(北緯35.15度,東経135.66度,深さ8km)を表します。
余震は本震から半径5km,深さ7kmから10km程度の範囲に集中して発生しており, 北東−南西方向にやや広がっているように見えます。

最新24時間および最新1週間の震源分布はこちらからご覧いただけます

下の図は本震発生後の時間経過と上の図中で四角に囲まれた範囲内に発生した地震のマグニチュードの関係を表します。
●上図枠内の地震に対するM−T図

本震発生後数時間はマグニチュード1程度の地震も含めて,非常に多くの地震が発生しました。
しかし,その後は次第に地震の数は減少しています。


█ 主な地震の発震機構解
Hi-net(高感度地震観測網)による初動極性解析,Freesia(広帯域地震観測網)によるCMT解析の結果, 本震(2001/08/25 22:21)のメカニズム解はそれぞれ以下の様に求まりました。
  Hi-net 初動解析 Freesia CMT解析
メカニズム解
走向(Strike) 208.5 / 319.8 214 / 331
傾斜(Dip) 72.2 / 41.5 78 / 26
すべり角(Slip) 128.1 / 27.5 113 / 29
震源深さ 8.2km 5km
マグニチュード 5.4 4.9
モーメント --- 2.4x1016Nm


また,マグニチュード2以上の主な余震について,Hi-netの初動解析によりメカニズム解が求められています。
逆断層型の地震と横ずれ断層型の地震が混在していますが,いずれの地震のP軸方位もほぼ東西方向となっています。




█ 地動の様子と震源決定  図) 即時震源決定により求められた震央位置と震源決定時の振幅分布(シェイクマップ)

Hi-net(高感度地震観測網)と関東・東海観測網により観測された地面の"揺れ"の情報は, ほぼリアルタイムで茨城県つくば市にあるデータセンターに送られます。 防災科研では,現在,この準リアルタイムデータを計算機で逐次処理し, 地震による比較的大きな振幅の波が伝播する様子から 短時間で震央位置を求める試みを行っています。
(木村,2001)

図中の印は,この方法で求められた震央の位置を表します。 今回の京都府中部の地震においても,迅速に良好な震央位置が求まりました。

 図) 最大振幅分布図

地震を記録した観測点での最大振幅(地震による揺れの大きさ)の分布状況を表すシェイクマップです。 赤色は大きな揺れを記録したことを表し,緑色に近づくにしたがって,揺れは小さくなります。

京都から1100km以上離れた北海道の観測点でも地震による微弱な揺れを記録しました。

一般に,震源から遠ざかるにつれて振幅(揺れ)は小さくなりますが,震源からの距離がほぼ同じであっても, 西に比べて東の方が若干小さな揺れとなっていることがわかります。 これは,地下の構造の違いを反映しているためと考えられます。


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