Topics 花火大会時の地震計記録 ✏ 2015/7/8 掲載


   2014年8月23日に「2014いなしき夏まつり花火大会」が,稲敷市江戸崎総合運動公園にて開催されました。 防災科研Hi-netの江戸崎観測点は開催場所のそばにあり,Hi-netの地震計は地表から約1200mの深さに設置されています。 このような地下深くにも,花火の音で揺らされた地面の振動が伝わっていることが,地震計の記録からわかります。
   図は,当日の18時から21時までの江戸崎観測点で観測された波形を示します。 Hi-netの地震計では,19時少し前から振動が捉えられ始め,20時前には一旦静かになりました。 その後,20時過ぎからまた振動が捉えられ,20時40分過ぎからは静かな状態に戻りました。 波形をよく見ると,線状の振動と振動がやや長く続く時間帯があることが分かります。 2014年の大会プログラムの表と比べると,大きな振幅の線状の振動が見られる時間帯(図の青線部分)は6号玉や尺玉などに対応し,比較的小さな線状の振動が短い間隔で続く時間帯(橙線部分)は早打振動が連続する時間帯(赤線部分)はスターマインに対応していそうです。 特に終了直前は5分以上,それまでのスターマインよりも大きめの振動が継続しています。 プログラムに「日本一スターマイン」と題されているだけあって,壮大な花火が打ち上げられたことが想像されます。 2015年も稲敷市では同運動公園で花火大会が予定されており,今年も日本一スターマインが見られるようです (稲敷市観光協会のページはこちら)。
   これからの時期,日本各地では多くのイベントが開催されます。 地震計の記録の中には,この花火大会のように少し変わった振動が捉えられているかもしれません。

地震計記録
図.Hi-net 江戸崎観測点の地震計で捉えられた花火大会時の地震計記録(上下動).
      2014年8月23日18時から21時までの記録波形を,1時間毎に示します。
      図では10Hzのハイパスフィルターを適用することにより,高周波成分(細かな揺れ)を強調して表示しています。


大会プログラム
表.2014年いなしき夏まつり花火大会のプログラム.


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